2025年– date –
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岩波書店のマークに採用されている絵画はミレー作『種蒔く人』!この絵画の魅力は何か?「農民画家」の異名を持つ作者が描き出す産業革命時の第一次産業の厳しさと気高さ
こんにちは!皿(sara)です☺️ 今回はジャン=フランソワ・ミレー(1814−75、フランス)作『種蒔く人』(1850)という絵画について紹介していきます! 今回『種蒔く人』を選んだきっかけとしましては、最近読んだ本の出版社が岩波書店さんのものだったのですが、その岩波書店さんが社のマークとして採用している絵画こそが『種蒔く人』だったからです。(実際に読んだ本↓) 以前から『種蒔く人』が用いられていたことは知っていましたが、今回手に取ったという縁もありましたので取り上げてみようと思った... -
石川県立美術館に行ってきました!兼六園のついでのはずが、展示品の面白さについつい見惚れる!陶磁、そして妖怪浮世絵「魑魅魍魎」レポ
こんにちは!皿(sara)です☺️ 今回も、前回の鎌倉旅行に引き続き、旅先で訪れたアートにまつわる施設についてのレポをしていきます! その施設とは、石川県立美術館!3月19日、つい4日前に行ってきました。 今回の旅の主な目的は兼六園だったのですが、その兼六園の入場券を購入する際に、兼六園の入場料320円にプラス180円で6つの文化施設の中から好きな施設1箇所の利用券も付いてくるとのことで、迷わず美術館を選びました😆 他にも魅力的な施設がありましたが、旅の時間との兼ね合いもあり断念。。 ... -
鎌倉で見つけた絵画専門店!豊富な品揃え、明るい店内で、絵画好きはつい長居してしまうこと間違いなし!鎌倉、小町通り沿いにある『アート横澤画材』さんレポ
こんにちは!皿(sara)です☺️ 前回の投稿から随分日が経ってしまいました😓 言い訳がましくなってしまうことは承知の上ですが、仕事、私生活両面で忙しくさせていただき、なかなか画面の前に座る時間を確保することが難しい日が続きました。具体的には、つい最近彼女ができました。10年振り、人生2度目の彼女です。浮かれるのも多めに見てください😅まあ、それでももっと真剣に時間管理し、時間を捻出すれば、短い記事でも投稿を継続していくことは可能なので、甘えたことばかり言ってないでもっとちゃんと記事... -
健康的なエロス!華やかな色彩で描かれた美しく柔らかな女神はあの巨匠にも生涯愛された!ブーシェ『水浴のディアナ』
こんにちは!皿(sara)です☺️ 今回はフランソワ・ブーシェ(1703−1770、フランス)作『水浴のディアナ』(1742)を紹介します! 初見の印象はいかがでしたでしょうか。私も初めて見たのは、私の愛読書でもあります井内舞子さん著『教養として知っておきたい名画BEST100』という本の中で紹介されていた1枚だったのですが、その時の衝撃たるや、びっくりしたのを今でも覚えています。 私の感想を赤裸々に言ってしまえば、「え、えっろ!!?」です。こんな色白で若々しく健康的な二人の少女の裸体が... -
”ルネサンスの父””イタリア絵画の父”ジョット!絵画の歴史的転換点を担う画家の代表作『ユダの接吻』は700年経った今なお色褪せない傑作!
こんにちは!皿(sara)です☺️ 今回はジョット・ディ・ボンドーネ(1267頃ー1337)作『ユダの接吻』(1304−1306)という絵画について紹介します! 『ユダの接吻』は700年以上も前にイタリアの礼拝堂に描かれた壁画ですが、今でもジョットの他の絵画と共に残されていますので、行こうと思えば実物を鑑賞しに行くことも可能です。何百年も前のものを作者と同じ位置から眺めることができるというのは感慨深く、それも絵画鑑賞の良さですよね。 さて、今回取り上げる『ユダの接吻』ですが、なぜ投稿... -
純粋な愛などあり得ない!?愛と同時に生まれる幸福、猜疑心、偽り…感じ方は人それぞれ!ブロンズィーノ『愛のアレゴリー』にあなたは何を思う?
こんにちは!皿(sara)です☺️ 今回は、アーニョロ・ブロンズィーノ作『愛のアレゴリー』(1540〜1545年頃)という絵画を紹介していきます! アレゴリーは翻訳すると「寓意」となります。 ある意味を、直接には表さず、別の物事に託して表すこと。また、その意味。「寓意を含んだ絵」 参考:寓意(グウイ)とは?意味や使い方 - コトバンク 平たく言えば”謎解き”のようなことを指すのですね。鑑賞者に絵画を詳細に観察させ「この部分はこんな意味だろう」「この部分はこんなことを表しているのだろう」など... -
女性画家によって描き出される心!絵画に見えるのはメランコリーかハッピーか?印象派を代表する画家ベルト・モリゾを紹介!
こんにちは!皿(sara)です☺️ 今回は印象派を代表する女性画家、ベルト・モリゾ(1796〜1875、フランス)を紹介します! 恋愛のテクニックなんかでよく聞くことですが、「男性は解決を、女性は共感を重視する」というのは個人的に賛成している意見です。むかーーーし、すんごーーーーく珍しく女性と出かけた時に相談事をされたので必死になって解決策・改善策を考えて伝えていたらとってもつまらなそうな目をされたことを鮮明に覚えています。「女性の相談に対しては解決策を伝えようとしてはならない」と... -
目があった瞬間の「ドキッ」を表現!日常風景の幸福、温かさを描かせたら右に出る者なし、フェルメール『真珠の耳飾りの少女(ターバンの娘)』
こんにちは!皿(sara)です☺️ 今回はヨハネス・フェルメール(1632−75、オランダ)作『真珠の耳飾りの少女(ターバンの娘)』(1665頃)を紹介していきます! 描かれているのは、振り向いた格好の少女だけ。しかも背景は真っ黒で、少女以外には何もありません。少女ただ一人にスポットライトが当たったような絵から、あなたは初見で何を思うでしょうか? 描かれた時代背景、フェルメールらしさ、他絵画との比較などから『真珠の耳飾りの少女(ターバンの娘)』の魅力を一緒に探っていきましょう! シンプ... -
尊厳の奪還「ルネサンス」と腐敗への糾弾「宗教改革」との関係について、ボッティチェリ『ヴィーナスの誕生』の功績に集約して学ぶ
こんにちは!皿(sara)です☺️ 今回は歴史の出来事について学んでいきます!美術史を知る上で避けては通れない「ルネサンス」、そしてそこから続いた「宗教改革」についてです。この2つには密接な関係があるのです。 「ルネサンス」とはフランス語で「再生」「復興」を意味し、14世紀にイタリアから始まった運動で、ヨーロッパ中に広がりました。 私は学校で勉強したのをよく覚えています。中世貴族風の衣装を着た芸人さんの「ルネッサ〜ンス!🍷」も一世を風靡しましたね。(ヒグチカッター!) 「ルネサンス」の内容は... -
絵画を深く見て観察力を上げるトレーニング!書籍紹介『観察力を磨く名画読解』
こんにちは!皿(sara)です☺️ 今回は、エイミー・E・ハーマン著、岡本由香子訳『観察力を磨く名画読解』という書籍について紹介します。 『観察力を磨く名画読解』は、樺沢紫苑さんという精神科医の方の書籍に出てきた一冊です。樺沢紫苑さんとは、多数の書籍を出版されているほか、Youtubeでも視聴者さんの悩みや相談についてとても優しく、そしてわかりやすくアイドバイスを送るなどの情報発信もされている方で、私も大好きな人です。 『観察力を磨く名画読解』は、「名画を通じて観察力を上げる」というコンセプ...
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