2025年– date –
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女性画家によって描き出される心!絵画に見えるのはメランコリーかハッピーか?印象派を代表する画家ベルト・モリゾを紹介!
こんにちは!皿(sara)です☺️ 今回は印象派を代表する女性画家、ベルト・モリゾ(1796〜1875、フランス)を紹介します! 恋愛のテクニックなんかでよく聞くことですが、「男性は解決を、女性は共感を重視する」というのは個人的に賛成している意見です。むかーーーし、すんごーーーーく珍しく女性と出かけた時に相談事をされたので必死になって解決策・改善策を考えて伝えていたらとってもつまらなそうな目をされたことを鮮明に覚えています。「女性の相談に対しては解決策を伝えようとしてはならない」と... -
目があった瞬間の「ドキッ」を表現!日常風景の幸福、温かさを描かせたら右に出る者なし、フェルメール『真珠の耳飾りの少女(ターバンの娘)』
こんにちは!皿(sara)です☺️ 今回はヨハネス・フェルメール(1632−75、オランダ)作『真珠の耳飾りの少女(ターバンの娘)』(1665頃)を紹介していきます! 描かれているのは、振り向いた格好の少女だけ。しかも背景は真っ黒で、少女以外には何もありません。少女ただ一人にスポットライトが当たったような絵から、あなたは初見で何を思うでしょうか? 描かれた時代背景、フェルメールらしさ、他絵画との比較などから『真珠の耳飾りの少女(ターバンの娘)』の魅力を一緒に探っていきましょう! シンプ... -
古代の尊厳の奪還「ルネサンス」、そしてキリスト教腐敗への糾弾「宗教改革」との関係について、ボッティチェリ『ヴィーナスの誕生』の功績に集約して学ぶ
今回の記事では、歴史の出来事について学んでいきます! 美術史を知る上で避けては通れない「ルネサンス」、そしてそこから続いた「宗教改革」についてです。この2つには密接な関係があります。 「ルネサンス」とはフランス語で「再生」「復興」を意味し、14世紀にイタリアから始まった運動で、ヨーロッパ中に広がりました。 私は学校で勉強したのをよく覚えています。中世貴族風の衣装を着た芸人さんの「ルネッサ〜ンス!🍷」も一世を風靡しましたね。(ヒグチカッター!) 「ルネサンス」の内容は、それまでキリスト... -
絵画を深く見て観察力を上げるトレーニング!書籍紹介『観察力を磨く名画読解』
こんにちは!皿(sara)です☺️ 今回は、エイミー・E・ハーマン著、岡本由香子訳『観察力を磨く名画読解』という書籍について紹介します。 『観察力を磨く名画読解』は、樺沢紫苑さんという精神科医の方の書籍に出てきた一冊です。樺沢紫苑さんとは、多数の書籍を出版されているほか、Youtubeでも視聴者さんの悩みや相談についてとても優しく、そしてわかりやすくアイドバイスを送るなどの情報発信もされている方で、私も大好きな人です。 『観察力を磨く名画読解』は、「名画を通じて観察力を上げる」というコンセプ... -
史上初、”スピード”を絵画に描いた作品!ターナー作『雨、蒸気、スピード-グレートウェスタン鉄道』の魅力に迫る
こんにちは!皿(sara)です☺️ 今回はウィリアム・ターナー作『雨、蒸気、スピード-グレートウェスタン鉄道』という絵画を紹介していきます。タイトルにもあるように、この作品は初めて”スピード”を絵画にしたと言われています。 画面中央奥から右手前の方向に迫る蒸気機関車が主役ではありますが、その機関車が画面を占める割合はせいぜい2〜3%といったところでしょうか。空が半分近くを占め、遠方には山が連なり、鉄道の橋の下には川が流れています。左斜め方向に降る雨も描き込まれています。機関車が主役とい... -
誰もが知る絵画界一の奇才!パブロ・ピカソについて、代名詞であるキュビスム、魅力的な人間性、あの代表作を用いてわかりやすく解説!
こんにちは!皿(sara)です☺️ 今回は、近代絵画が産んだ奇才、パブロ・ピカソについて紹介します。 本名はものすごく長いことで有名で、それが以下↓ パブロ・ディエゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パウラ・ファン・ネポムセーノ・マリア・デ・ロス・レメディオス・クリスピン・クリスピアーノ・デ・ラ・サンティシマ・トリニダード・ルイス・イ・ピカソ 引用:パブロ・ピカソ - Wikipedia 諸説あるらしいです。そして本人も全部覚えていなかったそう。芸人さんが長い名前に対して「ピカソか!」とツッコミを入れてい... -
金色に包まれる男女の姿にあなたは何を感じる?世界的名画、クリムト「接吻」を楽しむ!
こんにちは!皿(sara)です☺️ 今回は世界的名著と言っても過言ではない、グスタフ・クリムト作「接吻」という絵画について紹介していきます。 私がこの絵画と初めて出会ったのは大学の美術の講義でした。確か、一般教養の美術を学ぶ講義だったかと思います。今にして思えばもっと興味持ってちゃんとやっていれば良かったなとつくづく思うわけですが、まあ、学校の授業なんてそんなもんですよね(笑)。他にもたくさんの画家や絵画を勉強したはずですが、9割5分忘れていると思います(そんな中でもモネの「睡蓮」... -
一つ目の巨人は何を思っているか?一度見たら忘れない、ルドン作「キュクロプス」の不気味で不思議な魅力
こんにちは!皿(sara)です☺️ 今回は、一度見たら忘れ難い異彩な絵画、フランスの画家オディロン・ルドン作「キュクロプス」について紹介します。 上の画像が「キュクロプス」ですが、いかがでしょうか。何より一つ目の巨人に目が行ってしまいますね。あなたはこの巨人の目から、どんな感情が見て取れましたでしょうか。 「キュクロプス」は何を意味する絵画なのか。僭越ながら、私の解釈も交えながら紹介していこうと思います。 「キュクロプス」に描かれている場面 まず、「キュクロプス」にはギリシャ神話のワン... -
用語解説〜宗教画を見るための入り口!「アトリビュート」について、具体例を用いてわかりやすく解説!〜
こんにちは!皿(sara)です☺️ 今回は絵画において、宗教画の入り口と言っても過言ではない、「アトリビュート」という用語を紹介します!具体例となる絵画と合わせて、わかりやすく解説していきますね! アトリビュートとは何か アトリビュートは日本語で「持物(じもつ)」と訳すことができます(英語の”attribute”は「属性」と訳します)。要は、「絵の中の登場人物が所持しているもの、身につけているもの」のことを指します。これが何故重要かと言えば、結論から申しますと「誰を描いているかが分かるから」で... -
美術史上一の「変人」!サルバドール・ダリの本当の素顔とは?
こんにちは!皿(sara)です☺️ 今回は、美術史全体を見ても、後にも先にもここまで「変人」の称号を欲しいままにする画家はいないでしょう、サルバドール・ダリという人物について紹介します。 上の写真からも分かるとおり、なんと言っても特徴的なヒゲ(水あめで固めているそうです)をしていますね。その「変人」具合はキャンバス上に留まらず、私生活でも突飛なエピソードがいくつも存在します。 後ほど紹介しますが、誰でも見たことがある”あの”お菓子のロゴを描いたのもダリなんですよ! 美術史における新たな...