部屋に飾る絵は、「正解」よりも「好き」で選んでいい
部屋に絵を飾ってみたい。
でも、いざ選ぼうとすると、意外と迷ってしまうものです。
「どんな絵を選べばいいの?」
「部屋に合わなかったらどうしよう」
「有名な作品を選んだ方がいいの?」
「美術に詳しくない自分が選んでも大丈夫?」
そんな不安を感じる方も多いと思います。
けれど、最初にお伝えしたいのは、
絵の選び方に、絶対の正解はないということです。
絵画は、試験の答えのように「正しいもの」を選ぶ必要はありません。
大切なのは、あなた自身が
「この絵、なんだか好きだな」
と思えるかどうかです。
このページでは、はじめて絵を選ぶ方に向けて、
部屋に飾る絵を選ぶときの考え方を、わかりやすく紹介します。
まずは「なんとなく好き」を大切にする
絵を選ぶとき、最初から難しく考える必要はありません。
画家の名前。
作品の歴史。
美術史上の価値。
構図や技法のすごさ。
もちろん、そうした知識を知ることで、絵はもっと楽しくなります。
けれど、最初の入り口はもっと気軽で大丈夫です。
たとえば、
「この色合いが好き」
「見ていると落ち着く」
「明るい気分になれる」
「部屋に飾ったら気持ちよさそう」
「理由はわからないけど、なぜか惹かれる」
このような感覚で選んで問題ありません。
むしろ、毎日過ごす部屋に飾る絵だからこそ、
一番大切なのは自分の感覚です。
誰かに説明できる理由がなくても、
自分が好きだと思えるなら、それは十分に選ぶ理由になります。
選び方① 部屋の雰囲気に合わせる
絵を選ぶときに迷ったら、まずは
部屋の雰囲気に合うかどうかを考えてみるのがおすすめです。
たとえば、白やベージュを基調にしたシンプルな部屋なら、
淡い色の風景画や、余白の多い抽象画がよくなじみます。
木目の家具が多いあたたかい雰囲気の部屋なら、
自然を描いた絵や、やわらかい色合いの作品が合いやすいです。
水墨画なんかも雰囲気が締まっていいかもしれませんね。
反対に、モノトーンで整えた部屋なら、
線や形だけで描かれた抽象画、黒・白・グレーを基調にした作品も映えます。
部屋に合う絵を選ぶときは、次のように考えると選びやすくなります。
- 落ち着いた部屋にしたい
- 明るく楽しい部屋にしたい
- シンプルで洗練された印象にしたい
- やさしく温かい雰囲気にしたい
- 個性的で印象に残る空間にしたい
絵は、部屋の雰囲気を大きく変える力があります。
だからこそ、
「この部屋でどんな気分になりたいか」
を考えると、選ぶべき絵が少し見えてきます。
選び方② 色で選ぶ
絵を選ぶうえで、もっともわかりやすい基準のひとつが色です。
難しい知識がなくても、色なら直感的に選びやすいからです。
たとえば、
青系の絵は、落ち着きや静けさを感じさせます。
寝室や作業スペースなど、気持ちを整えたい場所に向いています。
黄色やオレンジ系の絵は、明るさやあたたかさを感じさせます。
リビングや玄関など、人を迎える場所にも合いやすいです。
緑系の絵は、自然や安心感を思わせます。
リラックスしたい空間や、ナチュラルな部屋と相性が良いです。
赤系の絵は、エネルギーや華やかさを感じさせます。
部屋のアクセントとして使うと、印象的な空間になります。
ただし、色で選ぶときに大切なのは、
「この色はこういう意味だから選ばなければいけない」
と考えすぎないことです。
自分が見ていて心地よい色。
部屋にある家具やカーテンと相性のよさそうな色。
毎日見ても飽きなさそうな色。
そのような視点で選ぶだけでも十分です。
選び方③ 飾る場所から考える
絵は、どこに飾るかによって選び方が変わります。
同じ絵でも、リビングに飾るのか、寝室に飾るのか、玄関に飾るのかで、
受ける印象は大きく変わります。
リビングに飾る場合
リビングは、部屋の中でも人の目に入りやすい場所です。
家で過ごす時間が長い方にとっては、毎日自然と目に入る場所でもあります。
そのため、リビングには、
見ていて心地よい絵
部屋の雰囲気を整えてくれる絵
を選ぶのがおすすめです。
風景画、静物画、抽象画など、比較的どのジャンルも合わせやすい場所です。
寝室に飾る場合
寝室には、刺激が強すぎる絵よりも、
落ち着いた雰囲気の絵が向いています。
淡い色合いの絵。
静かな風景画。
やわらかい抽象画。
穏やかな人物画。
眠る前に見ても気持ちが落ち着くような作品を選ぶと、
部屋全体がやさしい印象になります。
玄関に飾る場合
玄関は、家に入って最初に目に入る場所です。
小さめの絵でも、印象を変えやすい場所です。
明るい色の絵や、清潔感のある作品を飾ると、
玄関が少し華やかになります。
「帰ってきたときに気分が上がる絵」
「人を迎えるときにやさしい印象を与える絵」
そんな視点で選ぶのがおすすめです。
作業スペースに飾る場合
デスクまわりや作業スペースには、
集中力を邪魔しすぎない絵が向いています。
シンプルな抽象画。
余白のある作品。
落ち着いた色の風景画。
また、自分の理想や目標を思い出させてくれる絵を飾るのも良い方法です。
過去の英雄や歴史的な場面を描いた絵画も数多くありますので、
その日その時の気分によって飾る絵を変えるという楽しみ方もできます。
選び方④ サイズで考える
絵を選ぶときは、作品そのものだけでなく、サイズも大切です。
どれだけ気に入った絵でも、部屋や壁の広さに対して大きすぎると圧迫感が出ます。
反対に、小さすぎると少し寂しく見えることもあります。
はじめて飾る場合は、まずは小さめから始めるのもおすすめです。
たとえば、
- 玄関やデスク横なら小さめサイズ
- 一人暮らしの部屋なら中くらいのサイズ
- リビングのメイン壁なら少し大きめサイズ
というように、飾る場所に合わせて考えると失敗しにくくなります。
また、ポスターやアートプリントの場合は、
そのままか、額縁に入れるかでも印象が大きく変わります。
同じ絵でも、額に入れるだけで
「ちゃんと飾っている感じ」
が出やすくなります。
「絵と額」の関係性は、様々なところで比喩表現に使われます。
「顔と髪型」「料理と器」「タレントとアナウンサー」
どんな額が絵を引き立たせるか、悩む時間も楽しいものです。
はじめての方は、絵そのものだけでなく、
額縁込みで部屋に合うかを考えると選びやすいです。
選び方⑤ 有名な作品から選ぶ
何を選べばいいかわからない場合は、
有名な作品から入るのも良い方法です。
有名な絵画は、多くの人に長く愛されてきた作品です。
少し調べただけでも出てくるのものであれば、それだけで名作である証拠でもあります。
そのため、部屋に飾っても親しみやすく、選びやすいものが多いです。
たとえば、
モネのような印象派の作品は、
やわらかい光や色彩が魅力で、部屋に明るさを加えてくれます。
ゴッホのようなエネルギッシュな作品は、
力強い色や筆づかいが印象的で、部屋のアクセントになります。
フェルメールのような落ち着いた作品は、
静かで上品な雰囲気があり、リラックス空間に合いやすいです。
モンドリアンのような抽象画は、
シンプルでモダンな印象があり、現代的な部屋にもよく合います。
有名な作品を選ぶことは、決してミーハーなことではありません。
むしろ、最初の一枚としては選びやすく、
絵画を楽しむ入口としてとても良い選択です。
選び方⑥ 自分の気分で選ぶ
部屋に飾る絵は、インテリアとしてだけでなく、
自分の気分に寄り添ってくれる存在にもなります。
たとえば、
毎日を穏やかに過ごしたいなら、静かな風景画。
前向きな気分になりたいなら、明るい色の絵。
自分らしさを大切にしたいなら、少し個性的な抽象画。
落ち着いて考える時間がほしいなら、余白のある作品。
このように、
今の自分がどんな気分で過ごしたいか
から絵を選ぶのもおすすめです。
絵は、部屋を飾るものですが、
同時に、自分の心にも少し影響を与えてくれるものです。
毎日見る場所にあるからこそ、
「今の自分にとって心地よい絵」を選ぶことは、とても大切です。
迷ったときのチェックポイント
絵を選ぶときに迷ったら、次のポイントを確認してみてください。
- この絵を見たとき、少しでも心が動くか
- 部屋に飾った様子を想像できるか
- 毎日見ても嫌にならなさそうか
- 色や雰囲気が部屋に合いそうか
- 自分の暮らしに置きたいと思えるか
すべてに当てはまる必要はありません。
ひとつでも
「いいな」
と思える理由があれば、十分にそこから選ぶきっかけになります。
反対に、どれだけ有名な作品でも、
自分の部屋に飾るイメージが持てないなら、無理に選ぶ必要はありません。
大切なのは、
自分の生活の中で、その絵と一緒に過ごしたいと思えるかどうかです。
最初の一枚は、小さく始めてもいい
「絵を飾る」と聞くと、
大きな作品をしっかり額装して飾るイメージがあるかもしれません。
でも、最初から完璧にする必要はありません。
ポストカードから始める。
小さなアートプリントを置く。
お気に入りのポスターを額に入れる。
棚の上に小さく立てかける。
それだけでも、部屋の雰囲気は変わります。
最初の一枚は、気軽で大丈夫です。
まずは、
生活の中に「好きな絵がある状態」
を試してみることが大切です。
実際に飾ってみると、
「もう少し大きい絵もいいかも」
「次は玄関にも飾ってみたい」
「この画家の他の作品も見てみたい」
というように、少しずつ楽しみ方が広がっていきます。
絵を選ぶことは、自分の好きを知ること
絵を選ぶ時間は、単にインテリアを選ぶ時間ではありません。
自分はどんな色が好きなのか。
どんな雰囲気が落ち着くのか。
どんな部屋で過ごしたいのか。
どんな気分を大切にしたいのか。
そうしたことを、少しずつ知っていく時間でもあります。
最初は、うまく言葉にできなくても大丈夫です。
「なんとなく好き」
「見ていると落ち着く」
「部屋にあったら嬉しい」
その感覚を大切にしていくうちに、
自分の好みが少しずつ見えてきます。
絵を選ぶことは、
自分の暮らしを見つめることでもあります。
まとめ:まずは一枚、「好き」で選んでみる
絵の選び方に、難しい決まりはありません。
部屋に合うか。
色が好きか。
飾る場所に合っているか。
気分が明るくなるか。
毎日見たいと思えるか。
いろいろな選び方がありますが、
最後に大切なのは、やはり
自分が好きだと思えるかどうかです。
有名な作品でもいい。
偶然見つけた作品でもいい。
小さなポストカードでもいい。
手頃なアートプリントでもいい。
まずは一枚、
自分の暮らしに置いてみたいと思える絵を選んでみてください。
部屋に好きな絵があるだけで、
毎日の景色は少し変わります。
絵を選ぶことは、
自分の生活に「好き」をひとつ増やすこと。
ぜひ、気軽に、あなたの一枚を探してみてください。
